コラム
2025.12.02

江東区で一戸建てやアパート、事務所ビルの建設を計画している方は、江東区の地域特性に合った「鉄骨造」を検討してみてはいかがでしょうか。
江東区の地盤が軟弱であることや、狭小地が多いことなどは、鉄骨造のメリットがマッチするケースが多く、鉄骨造が選ばれる理由になっています。
今回は、江東区で鉄骨造が選ばれる理由6選や、江東区における鉄骨造の事例について解説します。
さらに、鉄骨造の基礎知識や、江東区で鉄骨造を建てるときにおすすめの建設会社についてもご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
目次

鉄骨造とは、梁や柱といった骨組みに鉄骨が用いられた建物のことで、Steelの頭文字をとって「S造」とも呼ばれます。
一戸建て・アパート・マンション・ビル・倉庫・工場といった幅広い建物に用いられる構造であり、品質の安定性が高いことや、耐久性に優れていることなどの特徴があります。
建物における構造の種類には、他にも「木造(W造)」「鉄筋コンクリート造(RC造)」があり、木造は低層住宅、鉄筋コンクリート造は中高層マンションなどに多く用いられる構造です。

江東区で鉄骨造が選ばれる理由6選は、以下の通りです。
こちらでは、上記6つの理由について解説していきます。
江東区の地域特性として地盤の軟弱さが挙げられるため、軽い構造の鉄骨造が有利といえます。
江東区は東京の中でも「東部低地帯」といわれる低地のエリアにあり、「沖積層」と呼ばれる、軟弱な土砂が厚く堆積した地層という特徴があります。
また、東京湾に接する南側のほとんどが埋立地であるため、鉄筋コンクリート造のような重い構造の場合、地盤が建物の重さに耐えられずに「不同沈下」という建物が不均等に沈む現象が起きるリスクが高まります。
このため、建物の規模に応じて適切な地盤改良を行うことになりますが、これにより建築コストが大幅にアップしてしまうことがあります。
一方、鉄骨造は鉄筋コンクリート造と比べて軽量であるため、基礎負担が少なく地盤改良を最小限にできるケースも挙げられます。
結果的に、鉄骨造であればコストや工期、安全性のバランスが良い構造となるので、江東区の地域特性に適しているといえるのです。
江東区は都心に近いことから、オフィス・倉庫・商業施設・共同住宅の建て替えや新築など、早期の完成が望まれる建設需要が多いエリアです。
鉄骨造は、あらかじめ工場で製造した部材を現場で組み立てるという工法が多いため、比較的工期が短縮できるメリットがあります。
例えば鉄筋コンクリート造と比較すると、建物の形状にもよりますが「工期が半分近くになる」ということが多く、工期短縮のニーズが多い江東区には鉄骨造が最適な選択肢になり得るでしょう。
江東区では狭小地を活用した建設需要が高いため、限られたスペースを有効に活かせる鉄骨造が適するケースも多いです。
江東区は人口増加や土地価格高騰に伴い、限られた土地に多くの住宅が建てられていることから、狭小地が多くコンパクトな土地を有効活用することが求められます。
鉄骨造では、柱や梁をスリムに設計して壁厚を抑えることで、有効面積を広げやすいというメリットがあり、空間を最大限に活用できます。
このため、一戸建てだけではなく、「狭小地でも快適な空間をつくりたい」というニーズを持つ店舗併用住宅や賃貸併用住宅などにも鉄骨造が適しているといえるでしょう。
江東区での中規模建築(3〜5階建て)の際、鉄骨造が耐火・耐震性能とコストのバランスが良いという特徴があります。
例えば、木造で3〜5階の建物を建てる場合「耐火制限で難しい」というケースが多く、鉄筋コンクリート造の場合「コストオーバーになってしまう」というケースが多いです。
一方、鉄骨造は耐火・耐震性能に優れており、また鉄筋コンクリート造よりもコストを抑えられることから、「3階建ての事務所+倉庫」「4階建ての賃貸住宅」「店舗兼住宅」といった中規模建築に最適といえるでしょう。
人口変化や土地利用の変動が大きい江東区では、将来の用途変更やリフォームに対応しやすい鉄骨造がおすすめです。
鉄骨造は鉄骨の強度が高いため、鉄骨の柱や梁、耐力壁以外の部分である「壁の移動」「壁の撤去」「間取りの変更」がしやすい構造となります。
他にも、「窓を大きくする」「階段の位置を変える」「天井を吹き抜けにする」といった大規模な変更も行いやすいので、「将来のために柔軟に変更ができる構造を選びたい」という方にぴったりだといえるでしょう。
鉄骨造は、江東区の多くの地域で指定されている「防火地域」や「準防火地域」に対応しやすいという特徴があります。
都市計画法において指定される「防火地域」と「準防火地域」で求められる耐火性は、以下の通りです。
| 防火地域 | 3階以上の建物は耐火建築物とし、1~2階の建物では延床面積によって耐火建築物や準耐火建築物とする必要がある |
| 準防火地域 | 4階以上の建物は耐火建築物とし、1~3階の建物は延床面積によって耐火建築物・準耐火建築物・一定の技術基準に適合・防火措置などの必要がある |
江東区は準工業地域以上に指定されているエリアが多く、中高層の建物のニーズが高いため、建物の建設において耐火性が求められるケースがほとんどです。
その点、鉄骨造であれば防火被覆を施すことで法的要件を満たしやすく、木造より自由度の高い設計ができるため、江東区にあった構造といえます。

江東区における鉄骨造の事例として、株式会社冨士見建設の以下2つの事例をご紹介します。
こちらからは、上記2つの事例をそれぞれ解説します。
事務所兼共同住宅という用途で、鉄骨造3階建ての建設をお任せいただいた事例です。
「モンレーヴ(私の夢)」というテーマのもと、施主様の趣味の空間と賃貸経営を両立したプランを提案し、施主様の夢を実現しました。
株式会社冨士見建設が建物の建設だけではなく、「購入前の設計提案」「希望にあった土地探しのサポート」も担当させていただいた事例となります。
「生活スタイルに合わせたレイアウト」というテーマにて、江東区に鉄骨造3階建ての事務所・共同住宅の建設をお任せいただいた事例です。
ご実家を事務所と二世帯住宅へ建て替えるということで、1階を会社事務所、2階と3階を二世帯住宅となる共同住宅として設計し、それぞれの家族の生活スタイルに合った収納やキッチンの配置を実現しました。

江東区で鉄骨造を建てるなら「株式会社 冨士見建設」にお任せください。
株式会社 冨士見建設は、70年以上にわたり江東区・江戸川区・中央区・墨田区を中心に地域に根ざした住まいづくりを続けている会社です。
地域密着だからこそ実現できる「適正価格」や、有資格者が現地調査から完成引き渡しまでを担当する「品質と安心のこだわり」をもって、一つひとつのご依頼に真摯に向き合いながら、より良い住まいづくりに努めております。
マンションやアパート、テナントビルなど、鉄骨・鉄筋コンクリート造の建築においても多数の実績があり、賃貸運営を計画されている施主さまには、近隣の賃貸相場、収支計画などのアドバイスや地元に精通した当社ならではのノウハウのご提供もしております。

今回は、江東区で鉄骨造が選ばれる理由6選や、江東区における鉄骨造の事例などについてご紹介しました。
江東区で建物の建設を検討している方は、地域特性を考慮し、目的の建物に合った構造を選ぶことが大切です。
「江東区で建設を予定しているが、鉄骨造が適しているのか知りたい」という方は、地域密着で品質と安心にこだわる株式会社 冨士見建設へこちらからお気軽にお問い合わせください。